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中村紘子先生を偲ぶ会

四十九日にあたる9月12日、サントリーホールにて中村紘子先生を偲ぶ会が開催されました。

たくさんの音楽関係者の方が集まり、でもそこに紘子先生がいらっしゃらないということが不思議で仕方なく。


この日は一音も奏でられることなく置かれていたステージ上のピアノも、紘子先生の登場を待っているかのようでした。


今にも舞台袖から華やかなオーラを纏った紘子先生が出ていらっしゃるような気がして、何度もステージ上の扉を見てしまいました。


紘子先生からいただいたたくさんのお言葉やその時の状況が私の中で鮮やかに蘇り、寂しさで胸がいっぱいになりました。


浜松国際ピアノアカデミーを受けていなかったら、つまり紘子先生に会わなかったら、私の音楽人生は全く違うものになっていたと思います。


「ピアニストたるもの、こうやって生きるのよ」と亡くなった後でも尚、私達に示してくださっているような美しい遺影に、身が引き締まる思いでサントリーホールを後にしました。


紘子先生、今まで本当にどうもありがとうございました。

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